錦糸町

錦糸町は、かつては歓楽街といったレッテルを貼られるような猥雑な空気の漂う街でしたが、1990年代あたりから再開発が進んで、都会的センスの溢れる街へと見事に変身を遂げました。「アルカタワーズ」、「ブリリアタワー」といったオシャレなビルに、ショッピング複合施設の「オリナス」などが立ち並び、名実とも東京の東の中心地といった街になったのです。

 

もちろん学生や若い会社員からすでに引退した年配者まで、あらゆる世代を取り込むような街全体の懐の深さは健在で、2012年には東京スカイツリーがオープンしたことで、錦糸町界隈に住んでいる人だけでなく、地方から訪れる人をも呼び込んで、街に明るいムードも漂いはじめました。交通アクセスでは、JR総武線の快速が錦糸町駅に停車し、ここで東京メトロ半蔵門線に乗り換えることで、東急田園都市線へも通じていることから、東京の西側へ行くにもたいへんスムーズになりました。商業施設についても、新しくできたショッピングモールと従来のマルイ、それに老舗の店舗が違和感なく融合して、どのような買い物にも対応できるような便利な街になりました。

 

そして、かつて大きな川へと続く運河も多かったことから、その名残のある跡地は親水公園や緑道として、住んでいる人に憩いの場を提供しています。錦糸町北口からは錦糸公園まではすぐ。休日には家族連れが楽しんでいます。また、水辺でくつろげる横十軒川親水公園、大横川親水公園には散策コースが整備されています。都会の中の水のオアシスといった雰囲気の街並みには、もう昔の猥雑な街といわれた頃の面影はありません。

 

墨田区

東京都23区の墨田区は、岩淵水門によって荒川から分流した隅田川の左岸側から、荒川の右岸にかけての地域です。区域の中心には、荒川放水路の開削によって分断されてしまった旧中川が流れています。
墨田区の地形は、ほとんどが隅田川や荒川沿いの低地ですから、極端に急な坂道や崖はありません。

 

墨田区は東京都23区の中では、古くからの下町として有名です。木造家屋が密集した独特な景観を作っている場所でしたが、1945年の東京大空襲によって甚大な被害を受けています。江戸時代には明暦の大火によっても焼け野原になっています。

 

戦災や震災などによって多くの人が亡くなった地域です。隅田川で毎年7月に開催される花火大会は、戦災などによる犠牲者を供養する目的としても行われています。墨田区役所がある場所は吾妻橋を挟む形で台東区に面している地域で、古来から隅田川を利用した水運が盛んな場所です。

 

東京都23区の中で墨田区は、江戸時代の風情を残す名所旧跡が特に多いことで有名です。両国橋の東側にある両国国技館は、大相撲が開催される場所として有名です。先代の蔵前国技館の前に存在していた旧両国国技館は、明治時代末期の竣工であり、ドーム型の屋根が特徴的で、両国の町のシンボルとして長らく親しまれてきました。1932年竣工の両国橋の丸い親柱は、旧両国国技館の屋根を模したものです。

 

両国国技館のすぐ隣にある奇抜な建物は江戸東京博物館です。この地が江戸と呼ばれていた時代から、東京へと名前を変えるまでの歴史を学ぶことができる博物館です。江戸時代の風俗についての展示は他に類を見ないほど充実しています。現在では失われてしまった江戸の町並みを再現した模型もあります。

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